投稿日:2012年3月15日
新築一戸建てが築15年となった時に価格が落ちないのは、やはり東京23区が多いです。
1996年に建築されたもので、2011年中に中古で契約されたものの価格の平均をみると
1位 渋谷区 6950万
2位 世田谷区 6807万
3位 目黒区 6790万
4位 杉並区 6030万
5位 港区 5550万
6位 国分寺市 5210万
7位 横浜市港北区 5160万
8位 品川区 5090万
9位 江東区 5075万
となっていて上位9区市が契約平均が5000万を超えています。
そして東京23区それも城南が多くなっています。
この区市は新築一戸建てを買って、15年経っても価格が高くて、住宅ローン残高より高く売ることができるエリアといえます。
それは、「人が住みたいエリアか」ということが重要です。「都心に近い」とか「教育環境が良い」とか理由はいろいろありますが、買いたい人が多ければ、首都圏全体として土地価格が下がっても、そこだけは下がらないのです。
そういうエリアで新築一戸建てを買う必要があります。このトップ10は2011年の平均ですから震災前も含まれているので、震災後ということを考えると「杉並区」が「都心に近く」「地盤が強く」「教育環境に優れている」という点で、今一番のお買い得エリアといえるかもしれません。
逆に低くて1000万を割っているのは
・山武市 942万
・神崎町 935万
・野田市 935万
と、千葉がおおくなっています。特に16号から外が安くなっています。
これは、新築一戸建てを買って15年経つと価格が1000万を割って住宅ローン残高より安くなりやすいといえます。
1996年というと、人口が増えていた最後の年です。人口が増えているとき家も土地が足らないので、外へ外へと住宅地が広がっていきました。ただ、現在は人口減少ですからそうは広がらないので、逆に都心回帰と言われています。
今回の中古価格の安かったエリアは、そういった時代の動きの中でギャップが生まれた場所といえます。
それを避けなければいけません。新築一戸建てを買う時は時代に流されていないかをよくよく考える必要があります。普遍的な価値があるのかどうかです。