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新築一戸建ての1億円市場が消えかけている。

投稿日:2014年8月19日

今週販売広告された新築一戸建てで1億円以上は19戸でした。全体で3万3000戸の販売戸数で1億円以上が20戸以下というのは全体の0.1%以下しかなくて少ないといえます。なぜでしょうか?

19戸のうちでは、世田谷区が6戸で目黒区が6戸と大半を占めています。ただ日本一の住宅地と言われる田園調布での販売がありません。またその周辺の高級住宅地の販売も久が原で1戸あるのみで山王などがありません。田園調布は乱開発防止のために最低敷地制限があるのと緑地率の制限があるなど狭小開発ができないためです。そのためその制限のない田園調布本町などでは土地が60㎡で5480万円の5棟分譲などがあります。同じく山王でも土地が64㎡で5680万円の5棟分譲があります。販売価格の高騰を抑えるために狭小3階建ての2LDKなどで販売している傾向があります。そのため1億円超えの物件が少ないのです。

また世田谷区と目黒区以外では東京都ではわずか4戸しかありません。文京区などは住宅地なのであってもいいのですが、まとまった土地はマンションになってしまっているためです。マンション業者が用地不足のためにマンションとしては小さくて低層になってしまうものでも買ってしまうためです。それらは戸数が少ないために建築費は割高になるので販売価格は1億円を超えているのですが、相続マネーや投資マネーを中心に買い手がいるために事業意欲は強いといえます。そのため1億円超えの新築一戸建てが少なくなっているのです。

また東京都23区以外では、川崎市麻生区王禅寺で1戸、北鎌倉で1戸、市川市で1戸のみです。あってもおかしくない主なところで、三鷹市や吉祥寺がありません。横浜市もゼロです。埼玉県さいたま市もゼロでした。この辺は理解しがたいところがあります。投資マネーが新築一戸建てに流れていないことがありますが、実需も引っ込んでしまっています。その主な原因は機能・性能の問題によるリスクではないかと思います。

首都圏の人気地は大地震の想定震度が6強とされているエリアが多いです。そこで新築一戸建てでは耐震対策としては建築基準法には基づいているものの、新築マンションの「免震・政震」「防災機能の充実」などに比べると劣っていると言わざるをえません。それでどちらに投資するかと考えれば新築一戸建てよりはマンションになってしまうのでしょう。これが新築一戸建ての1億円超えが少ない原因とも考えられます。

新築一戸建て業界は真剣に考えないと1億円超え市場が消えてしまうことになります。

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