投稿日:2014年5月21日
新築一戸建てがお買い得かどうかは大きくは地価に影響されます。その点から言えば2013年はお買い得ではなかったと言えます。
新築一戸建ての築年別の販売価格と2013年度に中古として売られた価格を比較すると
新築の時に販売された価格を中古が上回っているのは2004年・2005年と2009年の3年のみです。この年は新築一戸建てがお買い得であったと言えます。
逆に新築の時の価格を多く下回っているのは2000年以前と2006年・2007年と2012年です。この年は新築一戸建てを買った人は損をしていると言えます。
2000年以前はバブル崩壊してまだまだ土地の価格が高い時期であったために新築一戸建ても割高であっために仕方無いといえます。
問題なのは2004年から2007年です。この時期は「ミニ住宅バブル」の前後で、団塊ジュニアが30歳台になり住宅を買い始めた時期で住宅需要が盛り上がったのですが、土地は下落の途上であったのです。
そのため2004年は販売価格がまだバブル崩壊以降の下落が続いていて、結果的に直近20年間で新築一戸建ての販売価格としては最低価格となったのです。そのため、中古価格が経年連動相場であれば「お買い得」となるのです。
ところが2005年以降は「ミニ住宅バブル」により需要が盛り上がっているのを見込んで供給が増えました。そのため土地が上がり、販売価格が上がりました。そのため量が多いので中古住宅として売り急いでしまい、価格が下がってしまいます。それでイレギュラーな年となってしまっています。それが強く出たのが2006年・2007年で直近10年では一番損する年となっています
そして2013年は新築一戸建ての販売平均価格がやや上がったために「お買い得」ではなくなってしまったのです。
その点から言うと2014年は2013年よりも価格が安くならないと「お買い得」とはならないと言えます。