投稿日:2012年3月15日
新築一戸建てを選ぶのに、大きな間違いをしています。
■その一 「現在の居住の近くで選ぶ」
新築一戸建てを買う目的は、「現在の住居が狭くなった」が一番の理由です。それは最もです。結婚をして2人の時は賃貸マンションの2LDKで良いのですが、子供が生まれて小学生になろうとすると、もう一部屋必要となります。となると3LDKの住居が必要となります。
そこで現在住んでいる住居の近くで探すのですが、そこが間違いです。
新築一戸建ては人生最大の買い物であり、金融商品でもあります。つまり、「生活の不便を解消する」ために「買った時が一番高くて、買った直後に15%下がり、毎年2%前後価値が下がるので、買った瞬間に損が発生する金融商品」を買うのです。
新築一戸建ての選択において、この「金融性」を判断にいれていなのです。
それがゆえに、15年後に何らかの事情で住宅を手放す時に、住宅ローンの残債よりも少ない売却代金となってしまうのです。
その損金分の現金があればいいですが、住宅ローンを払う中で数百万円の貯金はできません。結果として、自己破産するしかなくなります。
つまり、「現在の住居近くで選ぶ」という使用価値を優先させたが故に、「損失性」を考えないのです。
それでも「損」をしない住宅もあります。
それはどこかと言えば、築15年の中古住宅の販売価格+15年の住宅ローン元本支払額よりも安い新築一戸建てが売っているエリアとなります。
新築一戸建ての購入にあたり、まず考えるのはそれです。それが現在の住居近くであれば、購入してもよいでしょう。
■その二 液状化の心配をしてもしょうがない
意外なことに、液状化危険地帯でも新築一戸建て分譲住宅は建築・販売されて、購入されています。
地盤対策をすれば不同沈下はふせげるかもしれません。それでも「液状化」は起きます。
液状化すると、上下水道やガスが長期間使えなくなります。ましてや、首都圏直下型地震で広範囲に震度7や震度6が起きると、東京都の水道は半分以上が使えなくなるといわれています。その復旧するのに莫大なお金と時間がかかります。東日本大震災の比ではありません。
自分の土地だけなんともなくても、目の前の道路がダメになるのですから、ガス・水道が長期間、下手すると数年使えないと、生活するのに大きな支障となります。
液状化マップとはそういうことを示しています。無視してよいものではありません、震度6や7がくると確実にダメになるということを行政がキチンと示してくれているのです。
もっと、真剣にかんがえましょう。