投稿日:2014年3月6日
新築一戸建ての人気行政の主要駅の価格をみると一定の法則がありました。それをグラフ化すると下記のようになります。
まず東京23区は3つに分かれます。
一つは都心区で、千代田区・中央区・港区・渋谷区・新宿区などですが、これらの主要駅の徒歩20分以内の新築一戸建ての販売平均は1億円超えとなっています。これは人気というより土地価格が高すぎるためにこうなってしまっていて新築一戸建てには不向きなエリアとなっていてグラフからはみ出てしまっています。
二つ目は、23区の人気行政区で、世田谷区・杉並区・目黒区・文京区などです。東京駅や新宿駅まで乗車時間が20分以内で販売平均は6000万円超となっています。田園調布に代表されるように住宅地として人気です。そして実需で最高価格の6000万円から7000万円に収まるように土地を小さくして販売価格を抑えています。現在のこの辺の土地相場は坪単価で250万円を超えてしまっているので、6000万円の半分とすると12坪の土地となってしまいます。これでは40㎡となり建物が建たないので、もう少し大きくして50㎡超えくらいがおおくなっています。これらの人気地は都内で比較的に地盤が良いので地盤改良費は少なくて済みます。ただ耐火性能は高くないといけないため建築費は割高となっていて建物の大きさは90㎡をきるものもあります。
そして三つ目は、23区の中で液状化危険度が高かったり、津波予想がある区は販売価格が下がっています。主に城北と呼ばれるものが多く、足立区・葛飾区などで4000万円を切るとともに人気が落ちています。
むしろ、東京都に隣接する行政の方が人気が高いです。さいたま市浦和区とか川口市とか市川市とか浦安市などになります。これらは4000万円超えとなっています。この中で千葉県は液状化などにより震災以前の相場より1000万円下がりました。それで埼玉県の東京隣接行政と同じ相場になりました。シーサイドリゾートという人気と液状化不安とのバーターが起きて埼玉県の隣接行政相場で下げ止まったといえます。
その他の人気行政の主要駅相場価格は都心ターミナルからの乗車時間に比例しています。30分で5000万円から時間が増える毎に価格が下がり50分超の3800万円で終わります。それ以上は不人気となってしまい、いきなり2500万円以下の相場となります。
これは代表例として東急田園都市線の青葉台駅の5000万円から遠くなるにつれて下がり、中央林間で50分・4000万円割れとなり、そこから以遠は人気が薄くて3000万円以下となってしまうというのが典型的です。
つまり、新築一戸建ての首都圏における人気は
①都内23区の城南・城西で6180万
②東京都隣接・都心へ30分以内と交通利便が良くて教育と自然が豊かな市で4280万
③東京に縦路線一本で30分・5000万円から50分・3800万円
となります。