投稿日:2013年8月20日
新築一戸建て分譲住宅の7月の販売契約は春先のピークからきやや低下しましたが、まだ高い戸数となっています。
その新築一戸建て分譲住宅で総戸数50戸以上の販売物件数は首都圏で73件ありましたが、5戸以上の契約ができていて好調であったのが9件ありました。
①野村不動産「プラウドシティ・稲毛海岸シーズン街区・第10期」
総戸数265戸という大きな開発であり、東日本大震災後の販売にあたり、全戸が地盤対策として支持層まで杭を打つという戸建てとしては画期的なものでした。そのため好評を博して比較的早期での完売となりました。
②野村不動産「プラウドシーズンふじみ野上福岡」
東武東上線が東横線との連結により渋谷経由で横浜まで一本で行けるようになり便利になって注目されています。その東武東上線の駅の中でも「ふじみ野」は閑静でおしゃれな街並みで人気です。非常にタイムリーな物件であるといえます。
③三井不動産「ファインコート西武立川アユモシティ」
総区画数168戸で三井不動産の現在販売中としては最大の街です。西武立川駅徒歩2分で美しい街並みというのが売り物です。それでいて4000万円以下があるので、「三井ファン」にとってはお買い得な街です。
④中央グリーン開発「パレットコート六町・東京ココロシティ」
東京23区内での最大の区画数の街で、3480万円から買えるというお買い得の街です。足立区ということで防犯対策がいろいろ行われていて、無電柱などポラスの街づくりのノウハウが生かされている街です。六町駅徒歩17分とやや遠いのと足立区の人気が薄いのが欠点ですが、23区内でこれだけの街並みが買えるという価値により売れています。
その他
・藤和ハウス 「プライマリーヒルズ清瀬旭が丘」
・イーカム 「ガルボシティー相模原」
・エステート白馬 「久米川町」
・野村不動産 「プラウドシーズン船橋夏見台」
などが契約好調でした。
いずれも新築一戸建て分譲住宅の大型の街としてのコンセプトがあり、閑静な美しい街並みという戸建分譲ならではの価値のある物件です。そして駅徒歩15分以内くらいで、平均で3600万円と4000万円を切り買いやすいと言えます。
逆に契約が無かった総区画50戸以上の物件は40件近くあります。4000万以上するものが多く、駅徒歩20分以上と不便なものか多いです。そのために販売戸数が10戸以上残り、建物完成しているがまだ売れていないものがあります。
交通利便性が悪かったら、それをカバーする何らかの特徴が必要になります。その創意工夫がお客様のハートをとらえるものではなかったということです。ましてや、街としてのコンセプトが無いという物件も見受けられて、「お客様をなめてるのか」と思うほどです。
50戸以上の新築一戸建て分譲の大型分譲は付加価値がつけられて魅力的な街並みを作れるのですから、企画する企業や担当者は住むお客様の喜び・楽しみ・幸せをしっかり考えて作ってほしいものです。