投稿日:2013年2月13日
現在、首都圏で新築一戸建て分譲住宅において総戸数50戸以上で販売5戸以上の街は全部で67件あります。総戸数が50戸を超えますと、防犯性が高まるのと、防災公園なとができて、防犯・防災性が高まります。
それらは大型開発なために駅徒歩16分以上が66件中33件と半分となります。どうしても大型分譲ですと土地区画が大きくなるため駅からの距離は遠くなります。
またさらに都心ターミナル駅から40分以内は10件になります。一般的な希望としては都心ターミナル駅から40分以内で何かあっても徒歩でなんとか帰れる距離が今の希望です。
この大型分譲で都心ターミナル駅から40分以内で駅徒歩15分以内という、理想的な新築一戸建て分譲の10件の販売平均は5217万円と高くなっています。首都圏全体の平均が3600万円前後ですから1600万円近く高くなっています。
この分譲の土地は平均で129㎡あり、建坪は101㎡になっていますので、土地は全体平均より広いといえます。そのため日当たりは良くなります。
あと、地盤の良さとか津波が来ない標高の高さと木造住宅で倒壊の危険がある震度6強以上の激震が無い立地となると、わずかに4件となってしまいます。
その4件の中で4000万以下はわずか1件です。その他3件は平均5200万円になります。ただ、その1件は耐震等級が2となっていて、耐震性が少し不足してます。5200万円となると年収の6倍の計算で年収は850万円必要になり、日本全体のわずか6%しかおらず、一般の消費者には手が届かないものになります。
つまり、現在の新築一戸建て分譲の理想像と言える、
「防犯・防災に強い大型分譲で、都心ターミナル駅から40分以内で駅徒歩15分以内で、震度6弱以下で津波予測が無く、耐震等級が3で省エネ性が高い、4000万円以内」
の物件は難しいといえます。
災害リスクは高くなっているので、防犯・防災の基本条件は緩められないとすると、都心駅よりの時間及び駅からの時間を伸ばさざるをえません。
新築一戸建て分譲の理想形は、やはり郊外の大型分譲とならざるをえません。
都心により近く住みたい人はマンションにならざるをえないでしょう。