投稿日:2012年12月15日
12月9日現在の首都圏の新築一戸建ての販売中は2万6000戸あまりですが、その内で約半分が完成在庫になっています。
現在販売中で完成月別で一番多いのが12月完成予定物件で4419戸あります。これは7月もしくは8月くらいに着工になったものですが、月の着工が約5000戸前後ですからほぼ1ケ月分が契約されずに、今月に完成を迎えることになります。その原因は4月・5月に契約がすくなかつたために夏場に完成在庫が増えて、その契約を有優先したために7月・8月の着工分の販売促進が後回しになってしまったためです。そして9月・10月に入り景気低迷により契約が少なくなってしまって、そのまま残ってしまったということです。
次に多いのが11月完成の3644戸です。これも月5000戸着工からすると1500戸が契約になつたのみで7割が残ってしまっているということです。契約率からすると30%という低さになります。
そして3番目に2013年1月完成予定が3437戸で、この着工・新規販売が8・9月前後ですから3ケ月経過で1500戸契約で30%なので、ここもあまり良いとはいえません。
この完成在庫の状況は来年の5月くらいまでは続くでしょう。ただ着工戸数は減っていないので、さらに増える可能性もあり消費増税前まで続く可能性もあります。