投稿日:2012年12月7日
新築一戸建て分譲住宅の中で10月に良く売れた物件の間取りを実例で見てみます。
今回の間取りは板橋区で売れたもので都会型のシンプルモダン3階建てです。
■良い点は
①南側バルコニー。
2階に洗面所があるので、そのまま2階リビングのバルコニーに洗濯物を干せて、日が当たるために乾きやすい。さらに3階にもあるので布団も干せる。
②リビングが15帖以上。
リビングに4人掛けダイニングテーブルを置いて、ソファーを置いて、テレビを置くとなると15帖くらいないと狭くなります。
③対面キッチン。
「頭のよくなる子が育つ家」で紹介されるように、お母さんが子供の様子を見ながら炊事ができて、会話が活発になることが良いとされています。
④リビング階段
子供などが帰ってきた時に「ただいま」「おかえり」この一言がとても重要で、この一言から会話が始まり、会話が弾むことで家族の「絆」ができてきます。
⑤ウォークインクローゼットが2つ
ウォークインクローゼットがあると美しく収納できるだけでなく、限られたスペースに収納するために、工夫が生まれ、無駄なものを買うことが減ります。
■さらにあると良かったのは
①ブーツやベビーカーが入る玄関収納
ブーツは長く折れやすいので、それが美しく収納できるものがなかなかありません。さらにベビーカーなどの長尺物が入る玄関収納があると良いです。ただ、スペースが必要となるためになかなか都市型3階建てでは確保できずらいです。
②リビング収納
ちよっとした雑誌などを入れるマガジンラックとか、写真や花などを飾れるニッチ収納などあると「おしゃれな」リビングになります。さらに、掃除機などの置き場所があると良いです。これは設計の細やかな工夫や配慮が必要とされます。
③スケルトンインフィル
6帖などの2部屋を続きにして、子供が小さいうちは大きい部屋で親子で使うが、2人目ができたり、小学校にあがるようになったら2部屋に区切ってつかうことができると、家族の成長に家が対応できていきます。これは収納との取り合いがなかなか難しいのと、構造計算での耐力計算など設計でのかなりの工夫が必要となります。
■根本的に要検討なのが
一階に部屋を置くと、日当たりが悪くなります。ただ、カースペースがあるためにリビングを持ってくるほどのスペースがとれません。それで水回りをもってくるとスペース的に余ってしまう上に導線が悪くなります。
そのために、都市型3階建てのほとんどが1階にカースペースと部屋があり、2階にリビングがきて、3階に2部屋という作りとなっています。
北側接道で南側が空いていて日当たりか良いとこの問題は解消するのですが、なかなか都市部ではそうそう空いていることはありませんので、この間取りになってしまいます。
北側で日あたりが工夫できる周辺環境がある土地に置いて、より良い間取りができると思います。