投稿日:2012年3月8日
リクルートより「2011年首都圏新築マンション契約者動向調査」が発表になりました。
そのトップ見出しに「地震対策を重視したマンション選びに」となっていますが、ちょっと違うんじゃないかな。
そのアンケート項目は、「決めてとなった物件スペックは?」というものです。
答えの上位は
1位 日当たりの良さ 40.%
2位 収納スペース 27.2%
3位 リビングの広さ 25.1%
4位 角部屋 23.9%
5位 キッチンの設備 18.6%
6位 地震対策 18.4%
となっています。
つまり、一番大事なのは「日当たりの良さ」で40%ですから、「地震対策」18.4%の倍以上です。
「地震対策」の重要性は6番目なのでしようか? 違います。
これは、アンケートの設計が間違っているのです。
「日当たり」は選択条件・十分条件です。
これが悪いとと買わない人が40%もいるということです。逆に言うと悪くても買う人が60%もいるのです。
ところが「地震対策」は必須条件です。
地震対策をされていると18%の人が買うのではなくて、買う人のほとんど100%が必要とおもっているけど、その中で18%の人が相当気にしているといことです。
ほとんどの人が「地震対策」をしていることが必須条件で、その物件の中から、「日当たりの良い」物件を買うということです。
それは「あきらめた物件スペック」という質問の答えをみると明らかです。
一位 住戸からの眺望 23.9%
二位 収納スペース 22.3%
三位 角部屋 22.0%
四位 LDK以外の各居室の広さ 20.6%
五位 リビングの広さ 18.9%
六位 日当たりの良さ 17.5%
などなどで、「地震対策」をあきらめた人はいません。
これは、あきらめたりするものではなくて、必須だからです。
「必要十分条件」とうものを真剣に考えましょう。
住宅購入にあたり、何が必須で、何が差別化要因になるか、ほとんどの人がごちゃまぜになりわかっていません。
そのために、余計なところにコストをかけたり、かけなくてはいけないところにかけなかったりしています。
今、必須なのは
・耐震性
・地盤の強さ
・耐久性
・防災性
そして、忘れられていますが
・資産性
です。
住宅ローンを払っている途中で、物件売却しなければなくらなくなった時に、ローン残高より高く売れるかということです。
「住宅双六」というものが信奉されていた時代は、必ず「資産性」がありました。
ところが、現在は立地・物件により大きく差があります。
それをわかっていないというか、考えていない人が大多数です。
勉強・研究すれば「資産性」のある物件を購入できて、「新・住宅双六」に乗れるのです。
今の時代は「住宅長者」と「住宅貧民」に大きく分かれてしまうのです。
分かれ道は、しっかり分析することですが、一般の人には難しいです。
であれば、それをわかる人に聞かなければなりません。
それがわかる人は誰かというと、ビックデータを持っていて、分析力のある人です。私を含めてアトラクターズラボの人間といことになります。