投稿日:2012年11月27日
新築一戸建て分譲のメリットについては各社PRしてますが、デメリットはあまりふれているものはないので、正確な情報を提供したいと思います。
■新築一戸建て分譲のデメリット
①自分の思った間取りではない。
例えば主寝室は8帖くらないとベットを入れると歩くスペースさえなくなってしまう。また、ウォークインクローゼット付きとしても2畳以下の小さいものだと、奥さんの服でいっぱいになるのと、だんなさんのを入れると使いずらくなるので、入れられない。だんなさんの服は別の場所を探すことになる。
また必要でないのに和室があったりする。そのため、自分にとって最適な間取りではない場合が多い。そのため、最適な間取りに近いものを探す必要があります。
②時代が求める性能・機能より低い
例えば、震度7の想定地域であれば性能表示の耐震等級3が必要となるが、ほとんどの新築一戸建て分譲は耐震等級2相当なので、本当に地震がきて震度7がきたら、なんらかの被害がおきてしまう。
また同じく地盤対策は8メールの鋼管杭を32本程度打つのが新築一戸建て分譲では一般的であり、建築基準法などに沿ったものとなるのだが、震度7想定地域でそれで液状化しないかと言えば、非常に怪しいと言わざるを得ません。
このように建築基準法的に順守していて問題は無い性能・機能でも、時代が求めるものからすると低いものがある。
ただ一部の物件においては、時代の求める性能・機能になっているものもあります。
③性能評価や住宅履歴といった公式書類が無いものが多い
性能評価があると自分の家がどう作られているか公式な証明となり、住宅履歴についても公式な証明となり、後々で売買するときに有利になるのですが、それが無いものが多いです。そのために本当は耐震性能が2相当であっても、建築基準法適合の1と想定して売買せざるをえなくなり、価値が下がります。
④長期修繕計画を提示しない業者が多い
マンションなどは修繕計画に沿って積立金を毎月全員で払いますが、新築一戸建てはそれが明示されていないために、突然のように10年目に屋根・壁の上塗り100万円の工事をしないと保証が切れますと言われる。
これは最初からわかっているものなのだが、一戸建ては修繕積立金がいらないからマンションより有利という誤った考え方を暗黙に植え付けている。
そのため10年目に100万円なんて、住宅ローンもたっぷり残っているのに全然無理、とメンテせず、屋根や壁に小さなさびやひどいとクラックが入ったりして雨漏りの原因となる場合がある。
主には、こんなものですが、これらは買う側がしっかり勉強・研究すれば対処できるものです。デメリットを防ぐには買う側が自主的に情報収集と判断をやらなければなりません。