投稿日:2012年9月20日
スペインの田舎町のラピスは貧しいですが、とても心豊かな村でした。
この案内看板のように、わずか数百メートルの村で、教会と小さな市場とBARと雑貨店くらいしかない村です。
ラピスの真ん中くらいのところですが、住宅の色もデザインもバラバラですが、どこか全体調和があるのは不思議でした。
そして極め付けは、スペイン独特の白い壁に青いドアです。青空に映えてとても美しいです。シンプルモダンになっているのは偶然でしょうが、デザイン的な文化的美的感覚が底にはあるのだと思います。
壁の素材も貧しいし、ヨーロッパ特有のガーデングリルもないし、鎧戸もないほど貧しいのですが、これだけ美しいというのは、貧しさは豊かさを阻害するものではないと思わせられました。
それは唯一の小さいなマーケットにみてとれました。
売っているものは大したものはなく、人も少ないのですが、そこにいる人達はなぜか楽しげです。
住んでいるところに誇りと文化を持ち、日々家族や村の人達とおしゃべりして笑って食べていくことが心豊かな生活に見えます。
住宅の性能・機能の追及も大切なのですが、住まいにとって大事なのはこころ豊かに生活できるかだということを思い知らされます。