投稿日:2012年9月10日
スペインの天才建築家・ガウディの作った住宅を見てきました。その曲線の心地よさは、日本の新築一戸建てに欠けているものです。
住む人にとって「心地良い家」というものを追求したガウディの答えがこれだったようです。
バルセロナにある「カサミラ(ミラ邸)」は中心地の大通りの西南の角にありますが、その風貌は異彩を放っています。ただ、当初思った、「オバケっぽい」感覚ではなくて、なにか「肌ぬくもり」のような感じです。
当時の人も、そのテザインは評価していなくて、「ラ・ペラドレラ(石切り場)」と酷評していたそうで、なかなか理解はされてなかったようです。
この曲線のよさは、ガウディが作ったとされるイスに座ってわかりました。
見ているとハデサはなく、デザイン的に恰好わるい感じで、すわり心地が悪いのですが、実際に座ってみるとなんともすわり心地がいいのです。
ガウディが自然には直線が無い、住宅には直線を使うべきてはないという信念がわかりました。
これはガウディの作ったものではないでしようが、「ハタ」とひらめきました。
「そうか蓄音機のやさしさだ」
デジタルの直線的なものではなくて「1/fゆらぎ」があるから故に、人間の心にやさしい、それがガウディの考え方でした。
日本の新築一戸建ても「住みここち」を考えると、工業建材だけでなく、この辺の曲線を意識して取り入れたほうがいいと思います。