投稿日:2012年2月29日
本日(2012年2月末)現在でのマンションの販売中を分析してみました。
首都圏(一都三県)での販売中の物件は約1000件あります。そのうち449件がトップ8社の販売になっています。
そのトップ8社の449件の販売中戸数は2767戸です。また、予告広告は2万8306戸です。
ですので、市場全体では販売中戸数は5000戸前後で、予告広告戸数は4万戸前後と推計されます。
首都圏の年間契約戸数が一年間で5万戸と仮定すると、予告広告4万戸は10ケ月分になるので、少し多くなってきたといえるでしょう。
都県別では
東京都 598件
神奈川県 195件
埼玉県 81件
千葉県 51件
となっていて、東京都の多さが目立ちます。都心回帰が鮮明です。
震災後の「帰宅難民」対策で23区内が注目されていますが、それに沿ったものとも言えます。
その影響もあって、即日完売の人気物件があるのですが、完成してなお契約ゼロの物件も見受けられます。
土地の仕入れが高いとか、震災により人気地区が変わってしまったとかで、価格が相場観とズレてしまっている物件は苦戦している反面、防災対策が万全で、地盤対策・免震装置など万全な物件は好調に売れています。
ただデベロッパーによって状況が大きく違います。
絶好調企業もありますし、ほぼ計画どおりという企業も多いです。逆に、完成在庫がかにり増えてきた企業もありますし、土地仕入れの失敗で販売中戸数が少ない企業もあります。