投稿日:2012年7月31日
買い時DIがプラスになった。新築一戸建ても買い時?
長谷工アーベストが「顧客マインド調査」をした結果を発表しましたが、「住宅が買い時だと思う」という人増えて、「買い時DI」は震災前以来1年ぶりにプラスに転じた。
このアンケートは6月28日にwebアンケートで首都圏在住のモニター2377件を対象におこなったもので、「買い時DI」とは、「住宅が買い時だと思うか」という質問に対して「買い時だと思う」という回答者率から「思わない」という回答率を引いたもの。
今回は、
「買い時だと思う」と答えた人が27%で、
「思わない」が22%となり引くと+5%となりプラスに転じた。
震災前の2011年1月は「買い時だと思う」が31%で「思わない」が24%なので+7%でした。それが震災後の4月は「買い時だと思う」が13%まで減って、「思わない」が33%と増えたために一気にマイナス20%と急落した。
それが「買い時だと思う」という回答率が徐々に増えてきて、「思わない」が逆に徐々に減りマイナス幅を縮めていました。
「買い時だと思う」理由は
①現在は金利が低水準だから 77% (前回より+0%)
②消費税の引き上げが予想されるから 70% (前回より+12%)
③価格が低水準・下がってきているから 35% (前回より▲9%)
④税制のメリットがあるから 30% (前回より▲4%)
となっていて、消費税の引き上げが買い時感を押し上げた様子がみてとれます。
ただし、「消費税が上がるから住宅が買い時」というのは大きな間違いです。
特に新築一戸建て分譲住宅は、同じ場所でも方角により価格が違います。
ですので消費税増税の前後で出る商品は違いますので、価格比較はできないということです。
また、資材・設備にしても同じ商品なら増税前の方がいいですが、新築一戸建て分譲住宅というのは販売価格に応じて資材予算がきまりますので、グレードが変わるのです。
「消費税が上がるから買い時」だというのは、マスコミの憶測記事に在庫を抱えたマンション企業が悪乗りしているだけです。
消費税が上がったらもう買い時ではないということでいいのですか?
まともな住宅経営者ならもう少し国民のことを中心に考えてください。
「安心で安全で豊かな住生活を誰もが暮らせる」ことを考えるべきです。
消費税が上がろうが下がろうが、安定した価格で安定した供給・販売をするように尽くすべきです。