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子育て世代の住まいは郊外の「新築一戸建て」希望が3割

投稿日:2012年6月19日

子育て世代の住み替えに関する調査が三井不動産より発表されました。

この調査は、未就学の子ども一人を持ち、自己居住物件を所有していない世帯を対象として、2012年4月に行われました。
回答者の平均年齢33.7歳で世帯年収557万ですから、新築一戸建て分譲住宅のメインターゲットの最新の心理状況といえます。

■子育てを考えたときの、理想の住みかえ先のイメージは「自然が多く、近くに広い公園のある街」
・「自然が多く、近くに広い公園のある街」 男性 56.2%、女性 63.2%
・「通学の利便性が高く教育施設が充実した街」 男性 43.8%、女性 36.8%

やはり、子育て世代は郊外住宅を望むようです。「家は子供のために買う」というように、子育てのために、自然と公園を望んでいます。特に女性にその傾向が強いようです。
つまり、購入者の6割は郊外住宅を望んでいるということです。

■住まいの購入を考えているのは78.1%
・大いに考えている  31%
・少し考えている  20.5%
・考え始めている  26.6%
・全く考えていない  21.9%

■購入を検討している住まいのタイプは
・新築一戸建て  42.7%
・新築マンション 20.6%
・中古一戸建て 7.2%
・中古マンション 11.2% (男性 14.1%、女性 8.3%)
・新築・中古問わず一戸建て 9.7%
・新築・中古問わずマンション 7.2%

住宅購入を考えているのは78.1%という高さになりました。
そので、一番が「新築一戸建て」で42.7%になります。新築・中古問わず一戸建てか9.7%あるので、それを足すと52.4%となります。
つまり、対象者の6割が郊外を望み、その50%が新築一戸建てを望んでいるので、「郊外新築一戸建て」を望んでいる人は、購入対象者の3割となります。

■住まい購入の決め手は男性が「適正な価格」33%、女性が「日照・風通し」33.7%
男性
①適正な価格 33.3%
②治安が良い 28.3%
③通勤利便性 26.7%
③十分な間取り 26.7%
⑤最寄駅が近い 22.1%
⑤買い物利便性 22.1%
女性
①日照や風通し 33.7%
②耐震性 30.6%
③買い物利便性 27.5%
④治安が良い 26.7%
⑤十分な間取り 23.6%
⑤適正な価格 23.6%

男性は「価格」が33%となり、女性は「価格」が23%と大きく違っていて、女性の一位は「日照・風通し」33.7%となるなど、大きく住まいに対する条件が変わっています。
男性は収入を稼いでくるという自負からか、その稼いだお金を大切に使いたいという思いが強く、住まいを価格・金額・通勤などという面からのみみる傾向が強くなっています。
逆に女性は、「日照・風通し」「買い物利便性」「自然・公園」などそこで暮らす価値に重点を置くという傾向が強くなっています。
どちらかといえば、「住まいの価値」というものを見ている女性のほうが「家族にとって良い住宅」を選んでいるかもしれません。

■親からの援助は「なし」が59.6%で一番多い
平均159.1万円
①なし 59.6%
②50万以下 11.4%
③1001万以上 5.0%

「なし」と「50万以下」が合わせて7割と、ほとんど親からの援助はない状況です。現在の購入世代の親の世代である60歳~65歳の団塊世代が、退職はしたが年金をもらえずにふところ事情が苦しくなっている表れです。
あるのは、1000万円以上が5%となっています。また、以前は多かった500~600万が3%となっています。
つまり、資金援助が見込めるのは1割以下です。

■期待している親からの資金援助は「なし」が81.6%
①なし 81.6%
②50万以下 13.2%
③100万以下 2%

親からの資金援助の期待しているのは、「なし」が81.6%で「50万以下」13.2%を合わせると94%となり、ほとんど期待していない状況です。
親の収入状況を考えて根期待はしていないということです。これは年前とは大きく変わりました。

■住まい購入のために貯蓄しようとしている額は1000万以上が33%と一番
平均 734.6万
①1001万円以上 33.3%
②501~600万 12.2%
③201~300万 7.7%

住まい購入のために1000万以上貯蓄しようとしている人が33%もいます。これは大変大きな額といえます。
2番目の600万が従来は一番でしたから、貯蓄志向・安全志向の洗われといえるでしょう。
年金不信や親世代の苦境をみているために将来不安があり、貯蓄志向が強いことが影響しています。

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