投稿日:2012年4月14日
新築一戸建てが完成すると値引きをするとよく言われています。
実際にはどうなっているのか24年2月のデータで見てみます。
青い線が販売中の平均価格で、赤井線が契約平均です。
2月建築の販売中が3567万円で契約が3331万円ですので、価格差は236万円になります。
3月の建築中が販売価格3617万円で契約価格3623万とほぼ一緒ですから、販売価格で50万下がり、契約価格で292万円下がっていますので、推計値引き幅は286万円となります。
表をみるとわかりますが、建築月3月以降は販売価格よりも契約価格が上回っていて、2月以前は下回っています。つまり完成すると値下げすることが、表からみてとれます。
つまり、完成すると286万円は下げることになります。これは広告価格ですから、さらに相対値引きがありますので、300万以上ということになります。
あと、完成在庫の契約価格はだいたい3400万円前後であるのですが、販売価格は23年9月が高いなどバラツキがあるので、値引き幅というより、契約価格の相場観ということになります。
となると、24年1月の建築月の物件の契約価格が3268万で一番安くなっていて、お買い得と言えます。これは販売価格も3405万と一番安くて、それから完成値引きが発生しているためです。
24年1月に完成ということは、着工が23年9月くらいですから、土地の購入が7月くらいと計算されるので、震災後に契約不振となっているころで土地が比較的安く買えた時期といえます。そのために当初の販売価格もやすくなっているのです。
つまり、24年1月完成の物件を買うと140万円はお買い得ということになります。