投稿日:2012年4月7日
岩手県宮古市の分譲マンションの分析です。お問い合わせをいただいたので、ここに掲載します。
まず、宮古市の住宅着工は全体で
・2009年 85戸
・2010年 102戸
・2011年 37戸 です。
210年は注文住宅中心の活況でしたが、震災により2011年は大きく減りました。
ただ2012年1月には注文住宅で117戸・戸建分譲で15戸の着工がありました。
次に、宮古市の住宅の需要供給ですが、
民営借家が3994戸あるので、需要顕在化率1.5%をかけますと、年間で80戸の分譲需要があることになります。
それを、家賃別の価格帯に分類して、住宅ローン換算して計算して、需要供給表を作ると
分譲需要の中心は1100万から1500万になります。ただその価格帯での販売が少ないために契約は2戸にとどまり、需要が顕在化していません。
販売中で一番多いのが1500万から1900万になります。まだ販売したばかりなので、契約はまだ出ていませんが、この価格帯が分譲の中心になります。
1900万以上は現在販売中がありませんが、需要は2戸あり契約も2戸となっています。
ですので、分譲マンションの販売は1500万から1900万の範囲が相場観と言えます。
そこから2300万までは需要が2戸ありますが、1900万を中心として考えるべきで、それで市内需要のみで計算すると、20戸の販売には20ケ月かかることになります。
現在販売中の分譲戸建は
・1190万 1戸
・1690万 2戸(アーネストワン)
・1790万 2戸(永大ハウス 他)となっています。
1月の住宅着工が15戸ありましたので、今後、永大ハウスとアーネストワンなどが1690万から1790万で10戸前後販売してくると思えます。
ただ、今回の震災の影響で、市外需要を見込めると思えるので、販売期間は20ケ月から12ケ月前後まで縮まり、竣工と同時に完売するものと考えます。
ですので、分譲マンションの着工は1980万前後で竣工までに完売すると計算できます。
是非、被災者のために着工していただければと思います。