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宮城県の住宅着工分析によると復興需要は年5000戸。やや少ない。

投稿日:2012年3月30日

■宮城県の住宅着工にみる復興需要は持家で3500戸
宮城県の住宅着工の月別推移の中で注文住宅は復興需要をよく表しています。

昨年の宮城県の持家(注文住宅)の着工戸数はほぼ500戸前後で推移していました。
それが震災により、昨年4月・5月は240戸と半分に減りました。
6月には392戸とややもどし、
7月には626戸と昨年実績を上回り復興需要が発生しました。
8月には792戸と前年比で156%と大きく増えて、それが続いています。
2月には戸数でこそ646戸とやや減りましたが、前年同月比は184%と最大となっています。

このまま3月も同じ調子でいくと今年度は7500戸となり、前年度5599戸から+1900戸で前年比133%となります。
復興需要としては8月からの前年同月プラスを足すと2318戸となります。
月平均で290戸ですから、年換算では3477戸となり、復興需要は3500戸となります。

■分譲はマンションと戸建ともにあまり増えていない。
マンションは平成23年4月から平成24年2月実績で830戸とまだまだ少ないです。どうしてもマンションは土地購入から着工まで時間がかかるためにタイムラグが大きいです。
ようやく、23年12月に着工118戸、24年1月に152戸、2月に93戸と少しつづ増えてきました。
今後ふえてくるものと思えるので、来年度になると思います。

戸建分譲は平成23年4月から平成24年2月までで1490戸とこちらもあまり増えてはいません。
地震で壊れてしまい、同じ土地での建て替えができる人は注文住宅に行ってしまい、そこに住めないので、すぐに住宅が必要な人達は戸建分譲が出るのを待たずに、自分で土地を探し注文住宅を建てます。
そのために戸建分譲が盛り上がらないのです。
また、戸建分譲にとって大事な土地仕入において、被災者の方が優先ですから、戸建業者になかなか良い土地が回ってきません。
それらいろいろな要因があり、戸建分譲はあまり増えていません。

このように、復興需要は主に持家(注文住宅)になっています。

■復興需要は1万5000戸くらい。少ない気がする。
ただ、復興需要において宮城県が一番多いです。
岩手県や茨城県などは、これよりも少ないので、復興需要としては宮城県の3500戸+アルファでしかなく、だいたい5000戸といっていいでしょう。
これが3年続くとして1万5000戸になります。
少し少ないような気がします。
二重ローンの問題や職場を失い収入が無い人やそもそも収入は年金に頼っていた人たちなどが多いのでしようから、簡単に新築住宅というわけにはいかなのでしょう。
当面は、避難している仮設住宅や借家に住み続けるしかないのでしょう。

ただ、東北ではなく栃木県や埼玉県などに新居を求めた人もいると思います。
工場勤務の人で被災地の工場が閉鎖となり、関東の工場に移動になったので、その近くで新居を求めた人もいるでしょう。それは把握できませんが、多いといいなと思います。

生活保護を受けている人でも、借家ではなくて、借家の家賃で認められている金額と同じ金額の住宅ローンをくめるようにしたらいいと思います自分の家」はお金に換えられない「心のふるさと」です。借家ではだめです。ましてや仮設住宅では。
国民誰もが「豊かな住生活」をおくる権利を有しているはずです。
ちょっと制度を変えれば、救われる人がたくさんいるような気がします。

復興着工戸数の5000戸はあまりに少ない。
また分譲住宅の数がかなり少ないのは、分譲の世界の人間として悲しいです。

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